YouTubeで、そのCMが紹介されていますが、先月末から静かに、そして瞬く間に訪問者を獲得し、現在では驚くことに360万(4/25現在)を越えるアクセス数を国内外から集めています。
それは、NTTドコモ『TOUCH WOOD SH-08C』のCM。
『森の木琴』
日本的な美意識をもとに緻密に計算された上質な映像で、私も3分ほどの時間、思わず静かに見入ってしまいました。
URL:http://www.youtube.com/watch?v=C_CDLBTJD4M
原曲は、『J.S.バッハ カンタータ第147番10 コラール』
まだ、ご覧になっていない方は、是非、一度、チェックしてみてください。
何とも言えない静寂さが、私たちの心を打ちます。
NTTドコモのサイトでも見られます。
URL:http://answer.nttdocomo.co.jp/touchwood/?banner=dcm3#play
こちらは、メイキングムービー付きです。
URL:http://answer.nttdocomo.co.jp/touchwood/?banner=dcm3#making
このCM『森の木琴』を制作したのは、映像ディレクターであり、武蔵野美術大学教授でもある菱川勢一氏です。
ご本人のプロフィールによると、CBSソニーの出身で、その後、音楽関係から映像に転身されたとのこと。
菱川氏だからこそ、見事に木琴の奏でる音と、森の映像が融合されたのですね。
このCMの効果により、『TOUCH WOOD SH-08C』は15,000台の予約数を越え、すでに完売されたそうです。
商品を売るための仕掛けとしてCMがある訳ですが、『森の木琴』では、そんな小さな枠を感じさせず、森の尊さや威厳に迫るほど視聴者を画面に引き込みます。
さらに、そこまで視聴者を引きつけた上で、しっかりと商品を売り切ってしまう巧みさも含んでいます。
映像が口コミによって国内外に伝播し、新規の視聴者が共感を覚えることで増々広がりを持ち、また、それに注目したメディアが紹介することで、さらに口コミを誘発する、そこに、とてもいい循環が生まれています。
その結果が、この圧倒的なアクセス数に表れています。
それにしても、ものスゴい反響ですね。
映像の美しさだけでなく、広告の奥深さを改めて感じることができる、素晴らしい作品に出会うことができました。
0 件のコメント:
コメントを投稿